明日

何をしているんだろう

僕は今こうして何を考えているんだろう

わからない

わからない

現実は確実に動いているのに

僕は今何を思っているのだろう。


目を閉じて

開いて

変わる景色


何かが変わっている

何が変わっているのだろう？


耳元で自分の脈の打つ音が聞こえる

僕は生きている

何故生きているのだろう？

何故生きなければならないのだろう？


目を閉じる

目を開ける

手首の血管が動いている


何故動いているのだろう

何故動こうとしているのだろう？


目を閉じる

過去を振り返る

目を開ける


何故部屋を染めたのだろう？

消えてしまいたいから？

生きていたいから？

生きているという事を実感したかったから？


脈の動きを見れば

耳をすませば

鏡を見れば

生きている事は明確なのに


それじゃ足りなかったのか


何が生きている実感なのか

何が生きている証明なのか


僕はわからないまま

僕はそのまま

僕は変わらないまま

今を過ごすしかできていないのではないだろうか。



喉を通る煙

辺りに広がるのは僕の中で僕という一部分を得た煙なのか？

じゃあその部屋に広がったソレは

僕の一部という事なのか？


僕は僕という存在を良く理解していないのかもしれない。


世界中で誰よりも僕が僕自身を知っているはずなのに

世界中で誰よりも僕が僕自身を理解できていないのかもしれない

そんな感覚

そんな錯覚

そんな現実


僕は誰なのか

僕は僕だ。


僕は僕でしかないのに

何を求めるのか？

僕は僕の中の僕と会話を続ける

それに意味があるかはわからないけれど



今日も僕は僕と会話を続ける。


僕が僕でいられるように。

僕が僕を認識できるように。

僕が僕という存在に消されてしまわないように。


今日の部屋は真っ白だ。